6月は雨の季節でもありますが、2c288f6c737829445e3a0db1463c5771_mジューンブライドに憧れ結婚式を挙げられる方も多いでょうね。

さて、結婚式のスピーチで引用されることも多い、吉野弘さんの「祝婚歌」という詩をご存知でしょうか?

私が結婚した時、書道が趣味の夫の叔父が、この「祝婚歌」を色紙に書いて私たちに贈ってくれました。

“二人が睦まじくいるためには” で始まるこの詩は、吉野さんが結婚する姪のために書いたものです。

山あり谷ありの人生を二人でやって行くために、こんな感じでいられたらいいな、とじわっと心にしみる詩です。

ときどき叔父からもらった色紙を見ると「あぁそうだった…」と反省することも。

 

さて、私は、この詩が夫婦という関係を超えて生き方の姿勢や人間関係のありようを考える際にも、とても参考になると感じています。

 

“立派すぎることは

長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい”

 

こんな風に自分に声が掛けられたら、肩の力を抜いて生きられそうだし、人にも寛容になれそうです。

 

“互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい”

 

こんな心もちで、人と接することができたら、職場がギスギスすることも減りそうです。

 

そして、私個人のありようやコミュニケーションのクセに関して、座右の銘いや戒めになっている箇所があります。

それは、

“正しいことを言うときは

すこし控えめにする方がいい

正しいことは

相手を傷つけやすいものだと気付いている方がいい”

という部分です。

 

私は自分の信念がとても強く、「ここは譲れない」と思うと、ついエネルギッシュに主張してしまう傾向があります。

その現場に居合わせた方も、このブログを読んでくださってるかもしれませんね(^_^;)

アサーティブネスを学び、人にも伝える立場だというのに、自分の考えをなんとかわかってもらおうと必死になっているとつい…。

そういう時は、だいたい「いやいやそうじゃなくて、私の言ってることの方が正しいから」という認知が頭を飛び交い、無意識に相手より優位のような気になって対等性を失ってしまっています。

後になって「祝婚歌」のこの箇所を思い出して、後悔をするのです。

 

この詩の色紙を贈られてから、長い月日が流れているのに、まだまだこんな姿勢でいられないことの方が多いです。

この詩全編にある “~するほうがいい” “~なほうがいい” という言葉が、そんな失敗をしてもいいんだと励ましてくれるような、大目に見てくれるような、大らかな思いに包まれる気がしてゆったりとしてきます。

 

「べき論」を自分にも他人にも求めてしまうことが、今の世の中多いですね。

そんなときは「~ほうがいい」と言い換えてみて、楽になりませんか?

 

吉野弘さんが亡くなられた時のNHKニュースウォッチ9の特集がテキストで見られます。

ご興味のある方ご覧ください。

http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2014/01/0130.html