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みなさん、ゴールデンウィーク真っ只中ですね。

私は今日5月3日から休みに入り、4月に一度もアップできなかったブログを書く余裕ができました。

 

さて、まだまだ、うつ病などの精神疾患のことを、みなさんが誤解をされていると感じることがあります。

世間の人ばかりでなく、患者さんご本人にも、なかなか病気を受容できず、正しい理解につながらない方がいらっしゃいます。

 

すでに古いニュースになってしまいますが、ブログをさぼっている間にジャーマンウィングスの墜落事故が起きました。

副操縦士が、数年前から重篤なうつ病にかかっていて「パイロットを続けられない」と将来に絶望し、自らの意思で乗員乗客を道連れに墜落させたというストーリーとして伝わっていますね。

これによって、うつ病という病気が、また間違って理解されてしまうかも・・・と心配をしています。

(この副操縦士が本当にうつ病だったかどうかも疑わしいと精神科医の大野裕先生や五十嵐良雄先生は疑問を呈していらっしゃいますが)

 

かつて、今よりも精神疾患への偏見が強かった1980年代、羽田沖に日航機が墜落した事故では、機長が「心身症」だったと報じられました。

あまりにもインパクトの強い事故だったですし、なじみのない「心身症」という言葉への新規性もあいまって、「心身症」への強い偏見があったという記憶があります。

後に精神鑑定の結果、「心身症」ではなく「精神分裂病(現在は統合失調症)」であったと鑑定されています。

 

今回の事故も、病気関連の情報に何の疑問も持たなければ、うつ病患者はデンジャラスな行動をする人たちという色眼鏡で見られ兼ねません。

これは、とてもやりきれないことです。

 

私が、日頃接しているうつ病の方々は、心身のエネルギーが落ちて思うように体が動かず、暗い気分に支配されています。

回復するにしたがって、徐々にエネルギーが戻り、活動量も上がって明るい気分も出てきますが、波があって、良くなったかと思うとまた悪くなるということもあって、そのことに落胆される方もありますし、回復のプロセスも個人差があって、人と比べて焦る方もいます。

皆さん、特殊な人ではなく、ごくごく普通の愛すべき人たちです。

決して反社会的な行動を取るわけではありません。

 

たまたま、とても辛いことがあったり、それが複数重なって耐えがたくなったりしたときに、うつ病といわれる症状が出るのであって、こう書いている私も読んでくださっている方もかかる可能性があるわけです。

「心の風邪」と言われるのも、誰もがかかりうる病気だからなのです。

 

ずいぶんと、うつ病だけでなくいろいろな精神疾患への偏見も緩和してきていますが、こういうインパクトの強いことがあると、「やっぱり怖いよね」というように思われてしまうのは、なんとかしたいもの。

みなさんの近くや職場で、心の調子を崩している方はいませんか?

周囲に隠して(家族にさえも)治療に通っている方がいるかもしれません。

また、調子が悪いけれど、精神科や心療内科に行くのは抵抗があると必要な治療を受けていない方もいるかもしれません。

一人ひとりが、正しい知識を持つことで、救われる方がいると思います。

厚生労働省が運営するHP「こころの耳」や「みんなのメンタルヘルス」には、とてもたくさんの情報があって、正しい知識を持つことをサポートしてくれます。

どうぞ一度見てみてください。